さらば第一弁天湯
我が家からさほど遠くないところにある銭湯
「第一弁天湯」(江東区)が平成28年1月31日をもって閉店となった。
俺がこの町に引っ越してきてから約10年。あまり行ったことはなかったが、去年何気なく行った際に見かけた張り紙から閉店となることを知った。
普段はあまり行かなかったわけだが、閉店となるとどこか寂しくなり、残された時間を惜しむように通った。
湯船に浸かりしみじみと辺りを見渡し、壁やタイルのヒビやシミを見てあれこれ感傷的になる。
当初はお湯が熱すぎて距離をおいていたが、
福島飯坂温泉で鍛えられた身からすると、この熱さはここいらの銭湯では味わえないので逆に恋しくもなり、なくなってしまうのが実に惜しい。
そう思っても、もう遅いのだが。
昭和31年に創業して約60年以上、地域の人々の汗と疲れを流してきた第一弁天湯。
創業当時は当然生まれてはいないのだが、ここら一帯は吉原に次ぐ
須崎パラダイスと呼ばれる歓楽街だったと聞く。
今や都心にもまあまあ近いことからマンションが乱立し見る影もない。
第一弁天湯もそのうち取り壊され、数年後には何があったかも忘れてしまうだろう。
長い間お疲れ様でした。
さらば第一弁天湯。
最後はオロナミンCと烏龍茶しかなかった
閉店前の店先
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